「山崎伊織」と聞くと、どんな投手を思い浮かべるでしょうか。
読売巨人軍の先発ローテーションを支える右腕。
安定した投球で試合をつくる投手。
そして、もしかすると
「最近、ちょっと苦しいのかな」
そんな印象を持っている人もいるかもしれません。
でも、私は山崎伊織という投手を見ていると成績だけでは語れないものを感じます。
なぜなら、この投手は1度大きな壁を乗り越えてマウンドに戻ってきた選手だからです。
山崎伊織はどんな選手なのか
山崎伊織は1998年10月10日生まれ、兵庫県明石市出身。
明石商業高校から東海大学へ進み、大学時代には最速153キロを記録する右腕として注目されました。
東海大学ではリーグ戦で結果を残し、大学日本代表にも選ばれるなど、将来を期待された選手でした。
ところが、プロ野球界入りを目前にして右肘の故障という大きな試練が訪れます。
2019年に右肘を痛め、トミージョン手術を受けたのです。
本来なら、ドラフトの上位候補として華々しくプロ野球の道に進むはずでした。
それが一転して、長いリハビリ生活です。
それでも山崎伊織は、プロ野球入りを諦めませんでした。
そして、2020年のドラフトで読売巨人軍から2位指名を受けます。
ここに、私は山崎伊織という選手の強さがあるように感じます。
1度、失った時間があるからこそ
プロ野球選手にとって、ケガは簡単に乗り越えられるものではありません。
特に、投手にとって肘は生命線。
「いつ戻れるのか」
「本当に以前のように投げられるのか」
そんな不安と向き合いながら、リハビリを続けなければなりません。
山崎伊織も、手術後のリハビリを経験しました。
そして、2年後の2022年にプロ野球選手として初登板。
同年には5勝を挙げ、2023年には10勝5敗、防御率2.72。
2024年も10勝6敗、防御率2.81と着実に先発投手としての存在感を高めていきました。
そして2025年
山崎伊織は25試合に先発し、11勝4敗、防御率2.07。
156回1/3を投げ、131奪三振。
セ・リーグの規定投球回到達者の中でも、防御率2.07はリーグ3位という素晴らしい成績でした。
「あのケガから、ここまで来たんだ」
そう思うと、数字の1つ1つが違って見えてきます。
2026年は、思うようにいかない
ところが、2026年。
9月7日時点で、山崎伊織は5試合に登板し、1勝1敗、防御率4.91。
投球回は29回2/3 。
2025年の成績を知っているだけに「どうしたんだろう」と感じる人がいても不思議ではありません。
実際、9月に入ってからは横浜DeNA戦で、今季最短となる3回途中7安打4失点で降板する試合もありました。
でも
私は、ここで「山崎伊織は終わった」とは思いたくありません。
むしろ、ここからなのではないでしょうか。
人は、ずっと順調ではいられない
人生だってそうですよね。
順調な時もあれば、思うようにいかない時もある。
頑張っているのに結果が出ない。
以前できていたことが、なぜかできなくなる。
そんな時期は、誰にでもあります。
だからこそ、私は山崎伊織のこれからが楽しみになります。
1度は右肘の手術を乗り越え、プロ野球のマウンドに戻ってきた投手です。
そこから10勝を挙げ、11勝を挙げるところまで来た。
だったら、今の数字だけで判断するのは早すぎる。
そう思うのです。
山崎伊織は、これからどうなる
もちろん、プロ野球の世界は甘くありません。
過去の実績だけで先発ローテーションを守れるわけでもありません。
だからこそ、これからの山崎伊織には期待したい。
2025年に見せたような安定感を、もう1度取り戻せるのか。
それとも、これまでとは違う投球スタイルを身につけていくのか。
まだ27歳。
これから先、投手としてさらに変化していく可能性も十分にあります。
そして何より、1度大きなケガを経験したからこそ、マウンドに立てることの意味を誰よりも知っているはずです。
「まだ終わっていない」と思いたい
野球選手を見ていると、不思議なことがあります。
絶好調のときよりも、苦しんでいるときの姿のほうが心に残ることがある。
山崎伊織も、今はそんな時期なのかもしれません。
2025年の11勝4敗、防御率2.07という輝かしい数字。
その数字を知っているからこそ、2026年の苦しさも目に入ります。
でも、人は1度の成績だけで決まるものではありません。
ケガをしても、
リハビリしても、
思うようにいかない日があっても、
またマウンドに立つ。
その繰り返しの先に、選手としての本当の強さがあるのかもしれません。
山崎伊織は、まだ27歳。
これからどんな投手になっていくのか。
私はもう1度、山崎伊織らしい投球を見たいと思っています。
そしていつか
「あの苦しい時期があったから、今がある」
そう思える日が来ることを願っています。
山崎伊織は、まだ終わっていない。
むしろ
ここからの物語が、楽しみなのです。

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